キングダムネタバレ・第647話「河南の動き」

キングダムネタバレ・第647話「河南の動き」

カイネの想い

李牧(りぼく)の天幕を出たカイネは慌てていた。

『やばい、やばい、やばい
 あ、あんなに落ち込まれた李牧様を初めて見たから、つ…つらすぎてよく分からなくなって…
 つい…つい変な感じで抱きついてしまったー』

さらに天幕を出る際に李牧から「ありがとう」といわれたことを思い出し、自問自答を始める。

『ありがとうって言われた…よな?
 だっ、抱きついてありがとう……じゃないよな?私の励ましの言葉が…って何言ってんだ私…
 っていうか李牧様の声、少し元気が戻っていたような……
 き、気のせいか?てかあの場にもっと居たかった。なぜ飛び出した、私』

後悔に苛まれたカイネが膝をついて倒れる。

「大丈夫か、カイネ」

心配した兵士たちがカイネに声を掛けてきた。

「うるさァィ!」

「ええっ」

自分の不甲斐なさに、声を掛けてきた兵士たちに八つ当たりするカイネ。

「今は構うなァ!くそォ!私の臆病者ォ」

そんなカイネの様子を遠くから見ていた馬南慈(ばなんじ)は「カイネはまだ元気が残っているようだ」と笑うのだった。

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三大天候補・司馬尚

翌朝    

野営地に到着していた馬南慈や傅抵(ふてい)、舜水樹(しゅんすいじゅ)は李牧の天幕を訪れていた。

天幕から出てきた李牧からは憔悴した様子は消えており、馬南慈たちを穏やかな表情で出迎える。

「無事で何よりでした。馬南慈・舜水樹・傅抵」

馬南慈がその表情に安堵する中、舜水樹がこれからの事について話始める。

「これからどうされますか?仮にも我々は王命に背き、王都軍と戦ってまで嘉(か)様を逃がした、言わば反乱軍。
 我々にあるのは三択。一つ目は投降して断罪されるか。二つ目はこのまま逃走を続けるか。三つ目は邯鄲(かんたん)に攻め入り、新王と郭開(かくかい)を抹殺し、嘉様に王位について頂くかです。」

春水樹の提案に動揺するカイネと傅抵。

しかしここで春水樹がさらに驚きの選択肢を提案する。

「もしくは第三の選択を変化させ、邯鄲落としても嘉様を呼ばず、そのまま李牧様が新王朝を築く道も」

春水樹の言葉を静かに聞いていた李牧が、ようやく口を開く。

「そのくらいにしておきなさい、春水樹。
 邯鄲を攻め落として嘉様が玉座に座っても、それは強奪。そんなことをしては嘉様は真の趙(ちょう)王としては迎えられませんよ。
 ましてや私がそれをするなど言語道断!そもそも私にそんな腹づもりはありません!」

李牧に言葉に謝罪する舜水樹。

しかしここで傅抵が口を挟む。

「つっても、じゃー一体どうするんですか?投降しても李牧様も俺達側近も皆殺しでしょ。それはさすがに嫌だから、逃走の一択スかね?」

「消去法で逃げるのではありません、傅抵。
 秦(しん)軍に打ち勝ち、この趙を亡国の危機から救うには必ず我々の力が必要です。
 私が”軍総司令に戻るまで”の間、この軍は雌伏するのです。」

「……戻れますか」

「戻れる!李牧様不在のままで秦軍の侵攻を止め続けられると思うか?一年もすれば必ず郭開の方から頭を下げてくるわ。奴が本物のバカでなければなァ」

馬南慈がいった。

そして春水樹も続ける。

「此度の騒動はまだ正式に新王が即位していない空白時の出来事だ。”互いに勘違いだった”という言い訳も立てられる」

そしてここで李牧が行きたいところがあると言った。

「司馬尚(しばしょう)のいる「青歌(せいか)」です」

オルドの侵攻を食い止め、三大天候補と言われる司馬尚は、国のいざこざに関わらない男だった。

そのことを心配した春水樹が李牧に尋ねる。

「受け入れられますか?」

「一応返事をもらっています」

その返事を聞いた馬南慈は名案とばかりに大きく手を叩く。

「さすが李牧様!青歌・司馬尚を取り込む……あくまでもただでは起き上がらぬという腹づもりだ」

「その通りです。今の何倍もの力になって復帰できるよう、ここから立て直していきますよ!」

「ハ!!」

紀元前236年    

鄴を攻略した秦軍は、これ以上の侵攻は踏みとどまらざるをえなかった

李牧は退場したものの、国防に対する邯鄲の動きが”的確”だったからだ

悼襄王(とうじょうおう)の時、一切動かなかった強力な邯鄲軍が大挙して出陣し扈輒(こちょう)軍に加わり前線を固めたのだ

前線を固める一方で、その後ろの番吾(はんご)と平陽(へいよう)の拠点強化にも素早く着手し、趙の文官・武官達は実権をふるう郭開の手腕に驚いた

だが、それらはいずれも、実は地下牢で李牧が郭開に進言したものであった

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呂不韋の動き

年が変わり紀元前235年

この年は    

中華の驚く”予想外の戦い”が三国間で起こるが、その前に秦国内でもある大きな出来事が起きたと「史記」は記す

咸陽    

趙での戦いについての話し合いが行われる中、昌文君(しょうぶんくん)が遅れてきた肆氏(しし)に声をかける。

しかし肆氏は俯いたままどこか優れない表情をしている。

その様子に気づいた政(せい)が「どうした」と声をかけると、ようやく肆氏が口を開く。

「申し訳ありませんが、大王様。少々外に宜しいでしょうか」

場所を外へと移した政と肆氏。

しかしその場には昌文君の姿もあった。

「なぜお前もいる」と言いながらも、昌文君がその場にいることはかまわないという肆氏。

そしてこの話はまだ昌平君(しょうへいくん)と李斯(りし)には聞かれたくなかったという。

その言葉に「河南(かなん)」の話であると気づいた政。

そして肆氏は呂不韋(りょふい)の名をあげ、まだはっきりとした動きを見せたわけではないといいつつも、もはや無視することもできない状況になってしまったと語り始めた。

「三年前の嫪毐(ろうあい)事件の連座により呂不韋は冠位を剥奪され、河南に隠遁しているが、この三年の間に奴の下に再び人が集まり、”朝廷をおびかす程の”大勢力に膨れ上がっていると」

呂不韋が集めているのかと尋ねる政に「それは定かではなく、情報が錯綜している」という肆氏。

「しかしとにかく人が人を呼んで、河南に入る流れが止まぬのです。
 河南入りしているのは私引き連れてこれなかった、かつての竭氏(けつし)の残党。先の嫪毐毐国の残党。そして無論、呂不韋の残党」

「つまり大王様の下に一枚岩となったこの今の朝廷から”はじき出され”日陰で蠢いている各残党達が、こぞって今、呂不韋の下に大集結しているのです」

あまりの事態に動揺を隠せない昌文君だったが、肆氏はそうならぬようにずっと以前から水面下で手を打ち続けていたという。

しかしもはや限界であり、根本を断つ時が来たのではないかと告げる。

「ど…どういう意味だ、肆氏」

昌文君が尋ねる。

「呂不韋の命を奪うということだ!!」

あまりのことに言葉が出ない昌文君。

しかし黙って話を聞いていた政は「話は分かった」といい、「まずは俺が直接会って話してくる」というのであった。

『キングダム』第647話 / おわり

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※ 本ページの情報は2020年5月時点のものです。

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