キングダムネタバレ・第640話「国の要」

キングダムネタバレ・第640話「国の要」

媧燐の読み違い

遂に”鄴(ぎょう)”陥落    

その衝撃は瞬く間に全土に広まった。

「マジかよ」

楚(そ)国の王都・郢(えい)で媧燐(かりん)はその報せを聞いていた。

「し、信じられません。あ、あの鄴が…こ、攻略されたとは…」

媧燐の横で目隠しをされ、縛られているバミュウがいった。

「め、珍しく媧燐様の読みが外れ…」

「何か言った?バミュウくん」

そう言ってバミュウの頭に蝋燭を垂らす媧燐。

「言っただろうが、邯鄲(かんたん)の王都軍が出れば、王翦(おうせん)軍なんてイチコロだって。だが趙(ちょう)王のバカは出さなかった」

しかしそれでも李牧(りぼく)相手に鄴を落とした王翦を媧燐は賞賛した。

「大変なことになったぞ、媧燐。」

鄴の陥落で秦(しん)の刃が邯鄲の喉元まで迫ることになり、下手をすれば趙が倒れるやも知れぬと、李園(りえん)は中華の勢力図が変わることを危惧していた。

しかし媧燐は趙にとって本当の脅威となるのは鄴が秦本土とつながってからであり、鄴が対趙の”最前線拠点”となった時だという。

「だがそんなことは邯鄲だって分かっているさ。誰より、あの李牧がなァ」

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謄軍 vs 扈輒軍

列尾    

列尾を守る扈輒(こちょう)と舜水樹(しゅんすいじゅ)の元に、魏方面から北上した秦軍4万が進軍してきたとの報せが届いた。

3万対4万と兵力で劣る状況に動揺する兵士に対して、扈輒は”あれだけなら”持つという。

「あれだけ?」

扈輒の言葉の真意が読めない兵士が尋ねる。

「鄴だ。鄴からこちら側に討って出れば列尾は前後から挟み撃ちに遭う。そうなるとこの軍だけでは持ちこたえられぬ」

しかしそれは李牧ももちろん承知であり、既に北部の軍を南下させているはずで、我らはそれまで持てばよいのだと扈輒は語った。

「邯鄲の王都軍が動けば話は早いのだが」

扈輒の傍らに立つ舜水樹がいった。

しかし扈輒は王都本軍が動くならそもそも”こうは”なっていないといい、我らの王はクソだと言い捨てる。

その言葉に絶句する兵士たち。

しかしそんなことは気にもしていない扈輒が続ける。

「李牧殿こそこの国の要よ。後ろの憂は李牧殿に任せられる。我らは前のみ」

そして舜水樹と共に謄を迎え撃つため動き出すのだった    

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信の夢

   

目を開けた信の前には矛を振り上げた龐煖(ほうけん)と、信を守ろうと身を挺する羌瘣(きょうかい)がいた。

「逃げろ、羌瘣」

叫ぶ信に「いいんだ」といった羌瘣は、信を庇い龐煖に斬られてしまう。

「羌瘣っ」

涙を浮かべ、飛び起きた信。

その目の前にはこちらを心配そうに見ている羌瘣がいた。

「あ…あれ!?何かお前の様子を見に来て眠ってしまったみたいだ。そんで、何か嫌な夢を…あれ?どんな夢か忘れた…」

「私も今同じ夢を見ていた」

「え!?」

「…どうやら私の気が少しお前に入ってしまったようだ。よくは分からんが」

羌瘣の言葉の意味が理解できない信が自分を助ける時に何かしたのかと詰め寄る。

しかし羌瘣ははぐらかすように別にとしか答えない。

「嘘だ!お前何か隠してんだろ!俺のために一体何をっ…」

そういって羌瘣に詰め寄る信。しかしそこへ渕(えん)が突然現れる。

「信殿!」

羌瘣に詰め寄っている信を勘違いし、目を丸くする渕。

「す、すいません。え、お二人。え、いつの間にお二人…え、いいのか?いや、いいか。いや、しかし…」

「何ゴニョゴニョ言ってんだ渕さん」

信が大声を出すと、本来の目的を思い出した渕が話し始める。

「亜光(あこう)将軍です。」

「亜光将軍?あー右翼で堯雲(ぎょううん)と馬南慈(ばなんじ)にやられて死んだ亜光将軍か」

「いやいや、死んでませんよ。ずっと昏睡状態だったんですよ。それが…」

そこまでいって信を部屋から連れ出す渕。

「ー で?亜光将軍が何だよ?」

「亜光将軍が復活されて…鄴から討って出たのです!!」

鄴を攻略してから5日間で回復した兵を集めて一軍とした亜光将軍の出陣に、外では大きな喚声が上がっていた。

「でも一体どこへ」

信が渕に尋ねる。

「もちろん、列尾です!」

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列尾の守備

亜光軍が列尾に向かっているという報告は、列尾軍と謄軍の先鋒隊がちょうどぶつかった時に伝わった。

その報せを聞いた舜水樹が北部軍からの情報はないのかと尋ねたその時、新たな伝者が急報を伝えに現れる。

「北部軍からか!?李牧様からか!?」

「い…いえ。馬南慈様…からです!」

「馬南慈から!?」

馬南慈からの急報は、李牧が大王の手により捕らえられ邯鄲にて投獄、その上この状況に北部軍も一切が動かされていないという最悪なものだった。

さらに涙ながらに伝者がいった。

「李牧様は邯鄲にてざっ…斬首になると!!」

その言葉を聞いた瞬間、舜水樹が伝者に向かって剣を振り上げる。

そして倒れ込んだ伝者の頭の真横に剣を振り下ろした舜水樹は、怒りを宿し血走った目で叫んだ。

「我らの王はどこまで愚かなのか!!」

舜水樹と同じく怒りを宿した目をした扈輒は、全軍を邯鄲に戻すよう指示を出す。

「先に伝えた通りだ。背後から攻められては列尾は守れぬ」

「し、しかし…我々が邯鄲まで戻っては、今度は遼陽(りょうよう)包囲の軍などが危険に」

「ああ。故にその全ての軍を邯鄲まで戻す」

「えっ!?」

「どの道、王都圏の南側は秦に奪われる。ならば軍の力は”そのまま生かし”北半分になる王都圏に全てを入れて兵力を”密集”させる。それが、これから秦を最も苦しめる手となる」

「…その通りだ」

扈輒の考えに同意する舜水樹がいった。

「それにやはり李牧殿を救わねばならぬ。あの方を失えば     趙は終わるぞ」

扈輒の言葉を聞いた舜水樹は冷たい目で、王を殺してでも李牧様を助けると決意する    

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趙南部の制圧

趙将扈輒の号令の元、列尾に陣取っていた趙軍は全軍でその場を離れ、邯鄲の方向へと移動した。

謄軍はほぼ戦わずして列尾城を取り、一帯を固め趙王都圏の出入口をしっかりと秦のものにした。

列尾を謄軍が押さえると、そこから鄴方面に進行を始め、鄴の王翦軍も呼応して列尾方向に軍を展開。

一気に鄴と列尾の線が繋がり、その頃には橑陽を包囲していた趙軍も陣払いして、邯鄲方向へと移動を始めていた。

橑陽も軍を外に展開し、鄴・橑陽・列尾のトライアングルがつながったのである。

トライアングルの中では、趙軍がその地を捨て北上してしまったため、そこに住む住民達が取り残された。

多くが難民となり北を目指したが、動けずとどまった者達も多かった。

しかし秦軍は王翦の命の下、彼らを傷つけることはしなかった。

そしてさらに一月後    

本営から兵が補充されるため、鄴攻略軍の一部が帰還を許された。

三度目の組で飛信隊もようやく鄴を出た。

そして列尾の前あたりで同じく橑陽から帰還中の壁(へき)達と出会った。

「信ーーー」

「壁の兄ちゃんー」

互いに再会を喜ぶ信と壁。

朱海平原と橑陽方面に別れてから、実に69日ぶりの再会であった    

『キングダム』第640話 / おわり

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※ 本ページの情報は2020年5月時点のものです。

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